【喫茶】高知県佐川町 オリエントステーション

佐川町
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この怪しげな字体が良い

私は今は愛知に住んでいるが、学生時代まではずっと故郷の高知で過ごした。
初めて名古屋の街を歩いた時にはまだ喫茶店を趣味とはしていなかったのだが、名古屋は前評判の割に喫茶店が少なく思えたものだ。
そのくらい高知には喫茶店が多い。どんな田舎に行っても国道沿いには必ず喫茶店がある。

佐川町は県中部の山間にある人口1万2千の田舎町だが、こんな町にも喫茶店が片手で足りないほどもある。
どこも素敵な店で甲乙つけがたいが、中でも異彩を放つのが国道沿いにあるこの『オリエントステーション』さんだ。

店舗遠景

名は体を表すと言うが、このお店は列車の客車をかたどっている。鉄道がモチーフの喫茶店は沢山あるが、客車型というのは日本に何軒あるだろうか。あるいはここだけかもしれない。
一目見たら忘れられない強烈なインパクトで、事実県下ではかなり有名な店の一つなのだが、これを作ってくれと言われた大工さんはさぞや困ったことだろう。

車内もとい店内

店内も勿論列車仕様とはいうものの、ここまで凝っているのは驚きだ。網棚まで備えてある。車両の先頭には普通のテーブル席もあるが、こんな店に来て普通のテーブルに座るのは勿体ない話だ。私は左手の「一等客席」に陣取った。

これは落ち着く

「車窓」からは土佐の大自然が。車体は青いがこれが本当の「グリーン車」だ。狭い所が落ち着く性質の私はこの席から出たくなくなってしまった。

さて、この店はレストプラザと銘打つだけあって食べ物の方に力を入れている。ファミレスで出てくるような料理は大抵食べられるのだが、生憎と他に何軒か回った後で料理を食べる余裕はない。

800円也

そこで頼んだのが「カメさんホットケーキ」なるよくわからない甘味だ。説明を聞いたものの今一つカメさんがわからない。
まさかスッポン味のホットケーキかと少し身構えながら待つことしばし、でてきたのがこの通り。シロップが頭というのがいい味を出している。

壁には鉄道写真も飾ってある

見た目は奇抜だが、店そのものはなかなかどうしてしっかりとした喫茶店だ。国道沿いという「途中下車」しやすい立地も良い。奇抜なだけで生き長らえられるほど高知県民は喫茶店に甘くないのだ。

佐川町は他の喫茶店も良い。少し遠いが汽車も通っているし、目的意識を持っていれば行けなくはないはず。喫茶店愛好家は訪れる価値のある町だ。

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